■なにかしら病気をもっている人間、
中でも命に関わるものを煩っている場合は
本人の気づかないところで心は不安定になっていることがあるのかもしれない。

そんな時、誰かの言葉で予想以上にダメージを受け
そのことに本人が驚くことすらある。



■先日、こんなことがあった。  
クラスメートと話をしていて
これからホルモン治療をする、ということを言うと
『そうなんだ、自分の母親がおなじのやってるんだけど体が老人になっちゃうんだよね』
そのときは、聞き流してたんだけど
数日たった今日のある瞬間、
あるきっかけで、突然おもいだして不安と心細さに押しつぶされそうになっている。

考えても仕方のない心配の種を、なるべく考えないようにして気楽にいこうとしてるのに
他人にずばり言われると
そのビジョンがクリアになって、そのリアルさに怯えてしまうのだ。




■その発言をした彼女には悪気はなく、むしろ
治療の大変さとか、しんどさを、自分の母親を間近に見てるから
分かってあげられるよ、
ということが言いたかったのだと思う。

だからありがたいと思う。
でも、聞きたくなかった、とかんじてる。

表面は気丈にふるまっていても
心は不安と希望とが戦っているらしい。


■病人の心がこんなに忙しいだなんて、病気になるまでまったく知らなかった。
こんなに言葉に傷ついたり喜んだりするかを。

そうなのだ、辛いばかりじゃなく、
ちょっとした配慮や親切がすごくうれしかったりする。

心がいいことへも悪いことへも、とにかく敏感に反応する。

今日、新しい先生との顔合わせ。


聴診器で胸の音を聞く、というので
シャツをめくりあげてたら
体中にマーカーで書かれた放射線治療のグリッドを見た先生は

『ああ、乳がんだったね、もう手術はしたの?
 そうか』

と言って首元から聴診器を入れてくれた。




こういうのがうれしい。
傷口なんて見せたいもんじゃない。




・・・ん?
というか、脱がないでいいならはじめから言ってよ~、このエロじじい!!!

最新の日記 一覧

<<  2009年12月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索