くくれる腹

2018年10月4日 日常
こんなに、奇跡を祈ったことがあったろうか。
食事療法用の野菜ジュースを一緒に飲むたびに、レモンを絞るたびに、どうか父の細胞の一つ一つに届きますように、癌を抑えてくれますように、と切実に思う。

こんなに、父と過ごせた1日に感謝をしたことがあったろうか。
家で一緒に食事をして、畑に出て、昼寝をして、私が仕事をする傍ら、父も本を読んで、私はその感想を聞く。

父が食事療法を頑張ってくれることが
私の励みになってる。

夜中に父が起きる音がすると、どこか痛いのかとドキッとするけれど
そのたびに
自分が少しだけ癌患者の先輩でよかったと思う。
くくれる腹を少しは持てていると感じるからだ。

これからどんな奇跡がおきるかは
運命にお任せするしかないものの
癌は私たち家族の生き方を少しづつ変えてくれつつあるような気がする。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年4月  >>
303112345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930123

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索