緑茶

2018年6月14日 日常
私の入れた緑茶は
どういうわけか、すこぶる美味しい。

手元にある三重のお茶は
とっても丸い性格で
優しくぬるめのお湯から始めて
葉が開くまでじっくり待ってから、
注ぐ前に少し熱い湯を足して飲み頃にして出す。

(こういう入れ方は一般的には邪道だとは思うのだけど
でも私的にはこれが一番)

深みがあって、苦味は少なく
穏やかな気候を思わせる。


静岡の粉茶は
熱い湯で少し冷めるまで待ってから
口の中を転がすように飲む。

抹茶のような独特の風味と、
後から後から甘みが追いかけてきて
スイーツがなくても満足する。

徳島のあるところから手に入れる新茶は
スキッとしたシャープな渋みと
新茶の頭がクリアになるような香りがいい。

新茶と古茶を混ぜるといい。
新茶の爽やかな香りが口いっぱいに広がって
古茶の深い渋みがと甘さが新茶の尖った味をカバーして
絶妙だ。

油断すると渋みがガツンとくるという
癖の強いところもたまらない。

少しお茶が苦労を乗り越えてきたからか
多面性があって、
入れ方によって印象が全く変わる。

険しい霜の降りるような山肌の木からつんだお茶。


このお茶を子供の時に始めて自分で入れたとき
飲んだおばあちゃんが
しわくちゃの顔をもっとしわくちゃにして

“こりゃー、また、ようきく(薬のようじゃ)な”

と笑ってたのを思い出した。

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