息を呑む

音海に行ってきた。


串本、沖縄、フィリピン、ベトナムと色々行ったけど
こんな身近な日本海に
こんな素晴らしい海があったなんて。

音海ブルーとでもいうのか、
青さが透き通ってて
絵の具みたいな深い青なのに、
クリスタルみたいに透明で
なんて不思議。

突然、息を飲む光景が広がる。

どこまで深いんだろうという断崖絶壁、

そこに目の覚めるオレンジや光る紫のイソギンチャクのお花畑が
はるか海底まで続いてて
それがはっきりと輝いて見える。

無数の小魚がイソギンチャクの間をキラキラ舞う光景。





BCのエアを抜き気味に
垂直のお花畑を
岩にかじりつきながら
重力を感じながらゆっくり降りる。

目の前を通り過ぎるマメアジの群れと目があう。
アジは赤ちゃんでも的(まと)みたいなまんまるな目で可愛い。

タイの赤ちゃんの群れと

よくわからない子たちの群れが交錯する。

おっと、昼寝してるアカエイをうっかり掴んでしまったみたい。
三角の巨大な絨毯が優雅に逃げてく。


吐き出された小さな気泡が
クラゲみたいに大きく成長しながら
揺れながら光る天井に吸い込まれてく。


水温25度。
快適な海底。