深く寝付けない日々がつづいた日の朝方
うつらうつらしながら暗い夢をみた

私は、事件があったという古くて汚くて小さな小さな木造家屋の前にいた。

横には、父と真由美とあともう一人誰か。

中は埃っぽくて、澱んだ空気。
ふっとかび臭さも鼻につく。

窓が完全に何かでふさがれてるのか、やたら暗い。

目が暗さに慣れると、畳の居間が一部屋だけだとわかった。
古びた蛍光灯が一つだけ灯ってる。
その下に小さなちゃぶ台が置かれていた。

擦り切れた畳の上に土足で上がった。

そこに埃とは明らかに違う、真っ白い粉がおちてる。


気になるので
私はそれを掃除をした。

なんだか満足したのでその家を出ようかと言ったら、
父がその家に残るといいはり、背を向けてちゃぶ台の前に座り込んだ。

なんだか、この家のように疲れて小さくみえる、父のうなだれた背中。

それを哀しく見つめる。



ふいに、真由美が、私に耳打ちする。

お父さん、薬、やらんと精神壊れるで、、、。



畳におちてた白い粉のことを思った。


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