2004年、イラク・バグダッド郊外。
イラクに駐留するアメリカ軍の中でも、最大の危険を伴う爆発物処理班の兵士たちの緊張感ある現場をリアルに描き出す戦争アクション。
http://www.hurtlocker.jp/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

war is a drug. (戦争は麻薬だ)

この意外な視点が最初の数秒のテロップと最後の2.3分のみで
かくも雄弁に語られ

やるじゃん、キャスリン・ビグロー&マーク・ボール!

というかんじ。
なんか考えちゃう系の映画としてみる価値あり☆


:::::::::::以下少しネタばれ注意::::::::::::::::::::::::::::::::











爆弾処理のエキスパート、ジェームズ(ジェミー・レナー)は
戦場から穏やかな日常に帰り、幼い息子にひとりごとのように話す。

『大人になると子供のときに特別だったものが
特別でなくなってしまう。
このビックリ箱も、ブリキのおもちゃもぬいぐるみも』

『俺には一つだけ』



平和すぎる日常を捨てて、彼は戦場に帰っていく。

キャンプに向かう彼の軽い足取りは
命を掛けて爆弾に向かうときも変わりなく軽い。
ここが彼の居場所なのだと伝わってくる。






つまるところ命がけの任務をしていた兵士が平和な日常に戻る難しさが示される。
戦場で有力だった能力は平和な日常では生かすすべがないし
だれも戦争の日常の話などききたがらない。
となれば居場所を戦場に求めてしまう、そこが命の危険があったとしても。

『war is a drug. (戦争は麻薬だ)』
なのだ。


私たちの日常でもありそうなのが『work is drug』。

アドレナリン大放出っていう状態でありえないスケジュールで仕事しつづけて
不健康な生活をずっと続けちゃって
いつのまにか病魔が進行して取り返しがつかなくなったりするとか、
仕事以外の世界を知らずに、
会社が倒産しちゃったり退職したら欝になるとか。。

何物もdrugにしないほうがいい。
人生にはバランスが必要なんだと思う。
昔はなにか一つだけに没頭して他は捨てる、みたいな尖った人生に憧れてたけど
それって危険だ。
なぜならdrugみたいに依存してるから。
依存したら最後、それなしではすごく辛くなってしまう。
それって欠けやすいナイフの刃みたいな人生だ。
もっとしなやかで柔軟なゴムみたいなのがいい。
友人や仕事、趣味、家族、、、いろんな支点をもっていて
いつでも新しい支点を増やせる好奇心を持っていたいな、と思う。







コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索