天使と戦車
天使と戦車
■大阪国際美術館で、

今、LOUVREとか慶応大ゆかりの作家展とか
いろいろやってるので見てきた。

慶応・・のほうは
この暗号めいた表現好きだな、とかいろいろアンテナにひっかっかってくる感じ。
みてよかった。

■LOUVRE

『子供』という切り口が面白い。
古代文明の時からさほど変わらない母と子のありかたや、想いなんかに
ちょっとジーン。


■興味深かったのは
ヨーロッパとエジプトの表現方法の違い。

ヨーロッパは子供を無垢な天使のように描くのに対し、
エジプトは子供は大人をそのまま小さくしたように描いていた。

もともと二次元的な表現方法という理由もあるだろうが
生まれ変わりを信じるエジプトでは
子供は未熟なものではなく
自分の先祖であり先達であり、完全なんだ、
ということなんじゃないだろうか。

だったら素敵だとおもった。
わたしはそういう考え方のほうが好きだから。


■子供用の棺のこと。
一見、天使の彫刻でかわいいのだけれどよく見ると、ドキっとするシーンが掘り込まれていた。

天使が戦車に乗って競争しているモティーフで
馬と戦車の足元に
なんと落馬して踏みつけられる天使がたくさんいたのだ。

それは医学の発達していない時代、
子供が限りなく死に近い存在という現実を伝えるものだった。

でもそれで感傷的になったわけでなく
それでもいままで脈々と続いてきた種としての人類の力強さのほうを感じた。

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