■京都というのは私のように無精者には本当にありがたい街である。
こちらから何もしないでも気づくと知り合いが連絡をくれていたり集まってくれている。
あまり大きな声では言えない趣味だが、私の人間分類学(勝手に命名)の興味を満たすにはとても都合がよい。
多分嫌がられるけど、人をカテゴライズしたり分析するのが好きなんですね、私は。

■『○○(るん)ちゃんのアドレスですか?』 
先週、未登録のアドレスからメールが入った。
かつての同期、スノウからのメールだった。
大学を卒業して以来、いや、生まれてはじめて私にメールをくれたのだ。
あたしのメアド知ってたのか、、、と驚いた。
一週間ほど京都に滞在するから会わないかという。
それで休日、一日だけ一緒に京都をぶらついてみた。

メールは距離感を図りかねるような敬語がちの文章なのに
内容はツッケンドンで図々しいとも思えるような押しの強さをもち(どこ行こうかとメールで相談したときに、どこそことかドコソコとかは嫌だ、とけっこういろいろハッキリ難色を示す)、
それでいて会うと
『あ、そこいこうそこいこう。○○ちゃんの行きたいところでいいよぉ〜』と
拍子抜けなくらい遠慮がちというか、カドがないというか
ほとんど主張しない物腰の柔らかさをもつ。
そして、大半の友人は出会って24時間以内に敬称を略しはじめるが、スノウは私の名前をずっと『ちゃん』づけして呼ぶ。
他の人に対しては普通に呼び捨てしているのを聞いたことがあるから多分、軽薄で軽率な部類に属する人種であろう私とは相容れないものがあったのだろう。

思慮深くて遠慮深くて用心深い、

福島出身者の独特の性格なんだなあ、と思う。
この性格は同じく福島出身のシロとハクもおもしろいように当てはまる。

■大学時代は学科は同じだけれど特に接点が無かった。
いや、無かったわけではないが集団でいるとあまりにも目立たない存在だったので
認識していなかった、というのが正しい。
とあるパーティをアパートで主催したときも何故かいたスノウとはほとんど話していない。
酒をのんでもハメははずさないスノウに対し、
呑みだしたら朝までドンチャン騒ぎする私とは全く正反対の性格で、
大学時代のサークルもスノウは自分を律するという意味で禁欲的な感じがする武道をなのに対し、
あたしはピアノ部で快感な音を探すのに明け暮れていた。

そんなわけでスノウとは一緒にいても接っしてない。

大学の同期、ただそれだけの接点で5年ぶりに再会したわけだけれど
入ったケーキ屋ではすごく楽しみにしていたわりに
あまりの美味に身もだえしながら絶賛しまくる私*を横目に
『おいしいね』と控えめにつぶやきながら食べていた、スノウ。

(*:最後の一口がこれが最後と思うと切なくて食べられないくらいにおししかったんです、
そこのチーズケーキ)

わがままな私の本性をいかんなく発揮できた一日で私はとても楽しかったが
スノウはどうだったのか?
無口にいつもニコニコしてたスノウは難解だ。
シロもハクもいつも笑顔を絶やさないという難解さを持つ。

::::::::::::

Nが丁度良くたまりましたね。

■結論■
福島出身者は思慮深く用心深く遠慮がちなので
逆の人種にとっては難解である。

:::::::

あ、そしてみんな肌が白い。
スノウもハクもシロも真っ白だ。

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